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ちゃじるしの遊び日記

かわいい遊びのブログ

日本異端文学『三大奇書』

靖国神社の近くまで行ったので、明日まで開催してる「みたままつり」の様子でもチェックして、ブログに書こうと思ったんだけど……


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ぜんぜん盛り上がってなかった!途中でドシャ降りにも遭い、まいった、まいった!

これじゃ記事にならないので、本日は「はてなブログ」から、前回の「今週のお題」を拝借し、「わたしの本棚」で書こうと思いますので、お付き合いくださいませ。

ちゃじるしのお家にはまともな本棚はないけど、夫婦揃って出版の仕事をしているので本はそこそこある。その中から、本日は『日本異端文学・三大奇書』をご紹介します。夏だし、ミステリーがいいと思いまして。


https://www.instagram.com/p/BH429FcBzUd/

あ!念のためだけど『三大奇書』って、ちゃじるしが勝手に決めたわけじゃないよ。ちゃんとWikipediaにもあるから引用しておきます。

 

三大奇書(さんだいきしょ)は、日本推理小説・異端文学史上における『黒死館殺人事件』・『ドグラ・マグラ』・『虚無への供物』の3作品を指す。竹本健治の『匣の中の失楽』を加えて「四大奇書」と呼ぶ場合もあるが、それに異論を唱える人もいる。中国における奇書という言葉は本来面白い、優れた書物という以上の意味はないが、日本では奇抜な、幻惑的なというニュアンスが加わることが多く、ここでの用法では特にその傾向が強い。


では、発行順に1冊づつご紹介。作品は手に入れやすいバージョンのものを貼ります。

 

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

 


ドグラ・マグラ
著:夢野久作(1935年)
「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」の評でおなじみ。それも納得で、殺人ミステリーの形式をとりつつも、「肉体の主人とは誰か?」「思考とはどこから生まれてくるのか?」ひいては「異常ではない精神など存在するのか?」といったボディ、マインド&スピリットに関する著者の持論めいた主張が延々と語られていく。また途中で、怒りを覚えるほど「チャカポコチャカポコ」という文(木魚の音)が頻出する。ここを乗り切れば読破でき、精神がヤラレるとは言わないが、生きるということが気楽に思えるようになる!とちゃじるしは思う。



日本探偵小説全集〈6〉小栗虫太郎集 (創元推理文庫)

日本探偵小説全集〈6〉小栗虫太郎集 (創元推理文庫)

 


黒死館殺人事件
著:小栗虫太郎(1935年)
知識をひけらかす文学を『衒学(げんがく)趣味』と呼ぶが、その頂点が本作だ。Enpediaのまとめによると、本作には大分類だけでも「薬物学・生理学・心理学・植物学・宗教学・宇宙物理学・建築学・暗号学・紋章学・音楽・数学・歴史」の高度な専門知識が登場する。というか、文章のほとんどがそれら専門用語で埋め尽くされており、人物同士の会話ですら、何を言っているのかさっぱり理解できない。そんな調子なので、犯人が断定されても「なるほど!」という感覚はゼロに等しい……80年経った今も読者が増え続けているという、類い稀な読書体験ができる一冊。


 

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

 

 
虚無への供物
著:中井英夫(1964年)
これまた一筋縄では行かない斬新な構成となっているが、三大奇書の中では一番読みやすい。アンチ・ミステリー(反推理小説)と称され、これは「推理小説でありながら推理小説であることを拒む」という意だ。そう言われても、ちんぷんかんぷんだったけど、読了したら少しわかった気がした。個人的には、1950年代の東京の描写がとても素敵な一冊だと思う。



以上です!テーマを絞って書いてみたかったので、今回はオススメって強くは言えないけど、ご興味を持っていただけましたら幸いです。


お読みいただき、ありがとうございました!