しばらく雨続きだったので、家で映画を観て過ごした。TSUTAYAさんで物色していたら、『発掘良品』というシールを発見。試しにミステリー・コーナーから9本選んで借りてみました。
●埋もれた作品や、廃盤等でなかなか観ることができなかった幻の作品。
●大人の鑑賞に耐えうるレベルの優れたエンターテイメント作品。
(TSUTAYA『発掘良品とは』より)
これは期待できる!借りたのは以下の9作品。
今回はミステリーから選んだけど、『発掘良品』は全ジャンルを網羅しているので、気になる方はこちらの一覧をご参照ください!
コーマ
DVDジャケットにある、なんとも言えぬ近未来感を放つ宙づり人間。ぶっ飛んだ設定の話かと思ったら、生死の現場、病院を舞台としたシリアスな作品だった。とは言え、スリリングなストーリー運び、(宙づり人間などの)不気味な描写が素晴らしく、エンターテイメント性が高い。社会派っぽい主張もよかった。
デストラップ・死の罠
どんでん返しは、あればいいってもんでもないと思うけど、これはすごい!特に最初の展開にはいい意味でズッコケた!劇作家のお話だからか、登場人物、シーンを最小限に抑え、劇みたいなつくりになっているところもいい。ミステリーとしても最高だけど、あまり展開を先読みせず、二転三転するストーリーをお楽しみください!
マジック
ご想像の通り、人形・ファッツの怖さが炸裂する物語。起きる出来事には特にひねりがないのだが、その淡々さが恐怖を一層引き立て、闇を深くさせている。ところで、タイトルこそ『マジック』であるが、驚くような手品は出てこない。手品にすべてを捧げ、裏切られた男の末路。面白かった!
殺人ゲームへの招待
本編再生の前に、3つのエンディングのどれか「1つ」を観るか、それとも、「3つ」とも観るかを選ぶという驚きの仕様。肝心の内容も実に洒脱で、本格派ミステリーの様式ながら、軽さがあるところがいい。ミステリー映画の定義そのものに挑んでいるかのような忘れ得ぬ作品!
ディナーラッシュ
このDVDジャケットに薄気味の悪さを感じ、これまで敬遠していた。そんな要素が微塵もないどころか、むしろ、胸がすく作品だった!殺人こそあるが、それを超えたところにあるイタリア式の人生観に熱いものが込み上げてくる。レストランで繰り広げられる群像劇が、見事にラストへ繋がっていく。もっと早く観ればよかった!
サスペリア2
めちゃめちゃ面白かった!練り上げられた謎解きミステリーと、随所に散りばめられたオカルトチックなエッセンスが融合する唯一無二の世界観。映像の美しさにもため息が出る。音楽も最高で死角なし!
バニー・レークは行方不明
バニーに何があったのか?そもそも実在するのか?物証も「いる」ようで「いない」ようなものばかり。ハラハラされっ放しのギリギリのストーリーが展開され、ついにそのギリギリが「アウト!」になる瞬間がやってくる!おったまげました!観た人同士で話せば、盛り上がること必至な衝撃のオチ!
シーラ号の謎
ド渋なDVDジャケットそのままの古典的ミステリー。映像はとても華やかで、70年代の雰囲気もいい。どんでん返しと言うか、予想を大きく裏切る展開があり面白い!大きな謎解きから小さな謎解きまでありサービス満点。多少、我田引水っぽい展開もあるけど、お話の見せ方がとても上手く、気持ちよく観終えた!
不意打ち
正直、クソ野郎しか出てこないので、最後まで耐えられるか不安だったけど、観終わってみると、なんだか名作な気がしてきた。現代社会に対する警鐘なのか皮肉なのか、どちらにせよ、すごい熱量を感じる。重苦しいけど、エンターテイメント性を放棄した作品ではない。邦題通りの「不意打ち」が炸裂するし、「m9(^Д^)ぷぎゃー」的なカタルシスもある。
以上です!
観たいなって思った作品が一本でもあれば幸いです。TSUTAYAさんで何借りようか迷ったら、『発掘良品』のシールを探してみてください!
お読みいただき、ありがとうございました!