ちゃじるしの遊び日記

かわいい遊びのブログ

TSUTAYA『発掘良品』はどれも面白いのでオススメ(今回はミステリー)

しばらく雨続きだったので、家で映画を観て過ごした。TSUTAYAさんで物色していたら、『発掘良品』というシールを発見。試しにミステリー・コーナーから9本選んで借りてみました。

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新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく、全ては「面白い」を基準に。
埋もれた作品や、廃盤等でなかなか観ることができなかった幻の作品。
大人の鑑賞に耐えうるレベルの優れたエンターテイメント作品。
TSUTAYA発掘良品とは』より)


これは期待できる!借りたのは以下の9作品。


今回はミステリーから選んだけど、『発掘良品』は全ジャンルを網羅しているので、気になる方はこちらの一覧をご参照ください!

コーマ

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78年/米/113分/字幕のみ/監督:マイケル・クライトン/出演:ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド、マイケル・ダグラス
医師・スーザンが勤務する巨大な病院に親友が入院してきた。簡単な手術にも関わらず、親友は昏睡(コーマ)状態になってしまい、脳死の診断が下る。疑問を感じたスーザンは原因究明に乗り出し、過去にも同様の患者が院内に多数いた事実を掴む。

DVDジャケットにある、なんとも言えぬ近未来感を放つ宙づり人間。ぶっ飛んだ設定の話かと思ったら、生死の現場、病院を舞台としたシリアスな作品だった。とは言え、スリリングなストーリー運び、(宙づり人間などの)不気味な描写が素晴らしく、エンターテイメント性が高い。社会派っぽい主張もよかった。


デストラップ・死の罠

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82年/米/116分/字幕のみ/監督:シドニー・ルメット/出演:マイケル・ケインクリストファー・リーヴ
落ち目のミステリー劇作家・シドニーの元に、かつての教え子から原稿が届いた。作品に魅せられたシドニーは原稿を横取りしようと思いつく。教え子を自宅に招き、殺害の準備をはじめる……

どんでん返しは、あればいいってもんでもないと思うけど、これはすごい!特に最初の展開にはいい意味でズッコケた!劇作家のお話だからか、登場人物、シーンを最小限に抑え、劇みたいなつくりになっているところもいい。ミステリーとしても最高だけど、あまり展開を先読みせず、二転三転するストーリーをお楽しみください!


マジック

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78年/米/108分/字幕のみ/監督:リチャード・アッテンボロー/出演:アンソニー・ホプキンス
売れない手品師・コーキーは、腹話術師に転向し大ブレイクを果たす。しかし、ある仕事の条件をめぐり敏腕マネージャーと衝突。秘密裏のうちに故郷へ帰ってしまう。初恋の女性との再会、追いかけてきたマネージャー。やがて物語は、人形・ファッツを中心に回りはじめる。

ご想像の通り、人形・ファッツの怖さが炸裂する物語。起きる出来事には特にひねりがないのだが、その淡々さが恐怖を一層引き立て、闇を深くさせている。ところで、タイトルこそ『マジック』であるが、驚くような手品は出てこない。手品にすべてを捧げ、裏切られた男の末路。面白かった!


殺人ゲームへの招待

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85年/米/96分/字幕のみ/監督:ジョナサン・リン/出演:ティム・カリー、アイリーン・ブレナン
大邸宅に招かれたひと癖ありそうな面々。なぜ彼らが集められたのか?不穏な空気の中、殺人事件が起きてしまう。参加者全員が容疑者であり探偵でもあるという英国のボードゲーム「Clue」をベースにした本作は、3つのエンディングが用意されている。

本編再生の前に、3つのエンディングのどれか「1つ」を観るか、それとも、「3つ」とも観るかを選ぶという驚きの仕様。肝心の内容も実に洒脱で、本格派ミステリーの様式ながら、軽さがあるところがいい。ミステリー映画の定義そのものに挑んでいるかのような忘れ得ぬ作品!


ディナーラッシュ

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00年/米/99分/字幕・吹替/監督:ボブ・ジラルディ/出演:ダニー・アイエロ
ルイが経営するイタリアン・レストラン『ジジーノ』。伝統的な家庭料理が売りだったが、息子・ウードがシェフになってからは、先鋭的な料理を提供するトレンディ・レストランに様変わりしている。そんな中、ルイの盟友・エンリコがギャングに殺害された。『ジジーノ』を舞台に繰り広げられる人間模様は、思いもよらぬ方向へ。

このDVDジャケットに薄気味の悪さを感じ、これまで敬遠していた。そんな要素が微塵もないどころか、むしろ、胸がすく作品だった!殺人こそあるが、それを超えたところにあるイタリア式の人生観に熱いものが込み上げてくる。レストランで繰り広げられる群像劇が、見事にラストへ繋がっていく。もっと早く観ればよかった!


サスペリア2

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75年/伊/123分/字幕・吹替/監督:ダリオ・アルジェント/出演:デヴィッド・ヘミングス
心霊学会の講演中、聴衆の前に立った女霊媒師・ヘルガは、この中の一人から恐ろしい出来事をみたと告げ失神。その夜、自室で殺害される。第一発見者でヘルガの叫び声を聞いたピアニスト・マークは新聞記者・ジャンナと共に事件を追う。やがて、奇怪な噂を収集した一冊の本に辿り着き……

めちゃめちゃ面白かった!練り上げられた謎解きミステリーと、随所に散りばめられたオカルトチックなエッセンスが融合する唯一無二の世界観。映像の美しさにもため息が出る。音楽も最高で死角なし!


バニー・レークは行方不明

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65年/英/107分/字幕のみ・モノクロ/監督:オットー・ プレミンジャー/出演:キャロル・リンレー、ローレンス・オリヴィエ
兄・スティーブンを頼り、アメリカからロンドンに越してきたアン。その日は、娘・バニーの初登校日。午後になり、バニーを迎えにいくのだが、姿が見当たらない。それどころか、校内の誰もがバニーのことを知らないという。スティーブンの通報で駆け付けた警察は、バニーの存在自体に疑いを持ちはじめる。

バニーに何があったのか?そもそも実在するのか?物証も「いる」ようで「いない」ようなものばかり。ハラハラされっ放しのギリギリのストーリーが展開され、ついにそのギリギリが「アウト!」になる瞬間がやってくる!おったまげました!観た人同士で話せば、盛り上がること必至な衝撃のオチ!


シーラ号の謎

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73年/米/120分/字幕のみ/監督:ハーバート・ロス/出演:ジェームズ・コバーン
大物映画プロデューサー・クリントンと妻・シーラのパーティーで、シーラが轢き逃げに遭い死亡する事件が起きた。一年後、そのパーティーの関係者6人の元に、クリントンからの招待状が届く。彼が所有する豪華ヨット『シーラ号』でゲームをしようというものだった。

ド渋なDVDジャケットそのままの古典的ミステリー。映像はとても華やかで、70年代の雰囲気もいい。どんでん返しと言うか、予想を大きく裏切る展開があり面白い!大きな謎解きから小さな謎解きまでありサービス満点。多少、我田引水っぽい展開もあるけど、お話の見せ方がとても上手く、気持ちよく観終えた!


不意打ち

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64年/米/97分/字幕のみ・モノクロ/監督:ウォルター・グローマン/出演:オリヴィア・デ・ハヴィランド
豪邸に暮らす未亡人が、停電によって自宅エレベーター内に閉じ込められてしまう。唯一の家族である息子は旅行に出かけたばかり。外部に助けを求めるべく非常ベルを鳴らすが、その音は善良な者には届かず、ならず者たちを招く結果となり、邸内は地獄絵図となる。

正直、クソ野郎しか出てこないので、最後まで耐えられるか不安だったけど、観終わってみると、なんだか名作な気がしてきた。現代社会に対する警鐘なのか皮肉なのか、どちらにせよ、すごい熱量を感じる。重苦しいけど、エンターテイメント性を放棄した作品ではない。邦題通りの「不意打ち」が炸裂するし、「m9(^Д^)ぷぎゃー」的なカタルシスもある。




以上です!

観たいなって思った作品が一本でもあれば幸いです。TSUTAYAさんで何借りようか迷ったら、『発掘良品』のシールを探してみてください!


お読みいただき、ありがとうございました!