ドールミュージアムこと「横浜人形の家」で開催中の『Kawaii こけし展』に行ってきました。日本人の小さなものを愛でるエートス(伝統的態度)が詰まった、素敵でかわいい展覧会でした!
会場中央。宮城・鳴子温泉からお越しの「ハリボテこけし」御一行。今年の『第62回全国こけし祭り』で使用された実物だそうです。こちらを囲うようにして、様々なこけしが展示されています。
さて、こけしとは何なのか?場内の説明によると、1800年ごろ東北地方で定着した「温泉土産」という説が最も有力なようです。こどものおしゃぶりから発展したもの、信仰のための人形といった説も以前にはあったそうです。
東北の温泉地を中心に、各地域で独自の技法が継承されているこけしは「伝統こけし」と呼ばれ、11系統が現存しているそうです。いくつかピックアップします。
津軽系(つがるけい)
青森県黒石市など。
土湯系(つちゆけい)
福島県土湯温泉など。
作並系(さくなみけい)
宮城県仙台市作並温泉など。
山形系(やまがたけい)
山形県山形市など。
弥治郎系(やじろうけい)
宮城県白石市など
南部系(なんぶけい)
岩手県花巻市、盛岡市など。
鳴子系(なるこけい)
宮城県鳴子温泉など。
木地山系(きじやまけい)
秋田県湯沢市木地山など。
現代の女性こけし工人による、かわいいこけしも多数展示。こちらは、モダンな意匠が施された山谷レイさん(津軽系)の作品。とってもかわいい!
あ。これはちゃじるし。こんな感じでとても楽しかったです!「横浜人形の家」は常設展も楽しくてオススメ!近くブログにまとめようと思います。
『Kawaii こけし展』
会期:2016年10月1日(土)〜11月27日(日)
時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
定休:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
料金:大人600円・小人300円(入館料含む)
ご鑑賞の後は、中華街なんていいんじゃないでしょうか。
お読みいただき、ありがとうございました!